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2010年6月6日日曜日

教育リーグ

教育リーグが始まりました。
教育リーグという名称のリーグ戦は昨年から開始されたのですが、これまでの区大会と違う点がいくつかあります。
・順位をつけない
・大会会場が少なくなってきているので、各チームの練習会場を大会会場として持ち寄る
・試合時間やプレーする選手の人数、フィールドの大きさは状況に応じて決める
・複数エントリーした場合、チーム間での選手の移動も可能
…等々、柔軟なレギュレーションとなっています。

ふつう指導者は、チームを見るに当たって「目標」を設定します。
そこには「長期的目標」「中期的目標」「短期的目標」があります。
●長期的目標…将来的にどのような選手(人間)になって欲しいか
高校や大学、もしくはその上の年代でどのような選手になって欲しいかをハッキリさせる。
また、サッカーで身を立てる事が出来なくなったとしても、小学生期のサッカーを通して得た経験がその子の人間性によい影響を与えられる様考える。
●中期的目標…数年、もしくは1年などの単位で、どのような形にもっていくか
つばさで言えば、中学に送り出すまでに、これくらいの事は出来る様になっておいて欲しいという目標。
もしくは、4年生の間に、夏休みまでに…と、数ヶ月から1~2年のスパンでの目標設定。
●短期的目標…1ヶ月、もしくは今週末、この試合での目標など
今度の大会ではベスト4が目標!などの大会の成績やゴール数、被ゴール数などの目標。
もしくは、勝敗やゴール数の結果ではなく「サイド攻撃を多く使う」とか「ダイレクトパスを積極的に使う」という試合や練習で特に意識させる目標。
一概には言えませんが、短期的目標ばかりだと、行き当たりばったりになる可能性があります。
5年後、10年後の姿をイメージせずに、その時目に付いた問題点を修正する事に追われてしまうと、ツギハギだらけになってしまうかもしれません。
しかし、将来像をしっかりともっていれば、今はどんな事に焦点を当てるべきなのか、今は目をつぶっても良い点などがハッキリとしてきます。
ザックリ言うと、パワーやスタミナなどはある程度カラダが出来上がってからのトレーニングで身につきますが、小学生期にはそのような体力トレーニングはあまり身につきません。
逆に、小学生期にはボールコントロールなどの技術が身につきやすいと言われています。(その子が大きくなってから練習するよりもという事です。ウチの子は他の子よりもヘタッピで上達もしないという、同級生との比較はあまり意味がありません)
ですから、スピードやパワー不足が原因でボールを失う事が多い子に関しては、体力練習をさせるのではなく、より技術をつける様なアプローチになります。
反対に、技術がなくても体力でグイグイ押し切ってしまう様な子は、将来的に注意しなければいけません。
技術は小学生期につけないといけないのですから…
(スキャモンの成長曲線という言葉を大学の講義で聞いた方もいるでしょう)
だから「ウチの子は身体が小さいから…」とか「足が遅いからサッカーに向いてないんじゃ…」と心配する保護者の方や子ども達には「良かったですね!」と言う様にしています。
だって、身体の大きな子と渡り合うためには、小学生の内に必死になって技術や駆け引きを覚えないといけないんですから。
また、大きなヤツをキリキリ舞いさせる事が出来るのがサッカーの素晴らしいところでもあり、魅力でもあります。
この時期に覚えた事は、なかなか忘れません。
一度自転車に乗れる様になったら、いつまで経っても自転車に乗れる様なものです。
心配なのは、技術や駆け引きがなくても通用しちゃう、パワーやスピードのある子なんですけど…自覚させるのは難しいですね。
話しがかなり横道にそれましたが、大会を開催して順位をつけるだけではなく、連盟としても長期的視野に立った「育成」を考えた方が良いという趣旨が「教育リーグ」です。
大雑把にいうと、公式戦と練習試合の中間的な位置づけとなります。
9月までを、ひとつの区切りとして消化する事になります。
10月からは、また連盟内で話し合いがもたれる事になると思います。
長くなってしまったので、試合についてはまた今度にします。

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