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2006年4月23日日曜日

会長杯・6年生

5年生の時には、春季大会・秋季大会ともに優勝するという、予想外(?)の結果を手にした学年ですが、どちらの優勝に関しても「ひとり言」でのコメントはしていませんでした。
優勝はしたものの、自分のイメージするサッカーとはほど遠く、「ひとり言」を書いてしまうとダメ出しをするのが目に見えており、それはちょっと気が引けたのです。
中野区の大会という小さなものですが、「優勝」するのは大変なことです。
もちろん、子ども達は精一杯の試合をしていました。
そして、その結果手に入れた大変貴重な「優勝」だったのです。
そこにダメ出しをするのは、いくら自分が非情でも出来ません…
ということで、ひさしぶりの「ひとり言」です。

まず、今回の試合のことは置いておいて、なぜ「優勝」という結果を手にしたのにダメ出しをしようとするのかについて書きたいと思います。
誤解を恐れずにいえば、小学生期に最優先されるのはチームとしての結果ではなく「個」の成長だと思っているからです。
試合で勝つ、大会で優勝するということは、「個々」の選手に自信をつけさせたり、モチベーション(やる気)をあげる為には必要不可欠です。
また、実績のあるチームにはいわゆる「強豪」チームからも試合のお誘いがあり、より多くの「経験」をすることが出来ます。
そして、なによりも「負けてもイイ」という試合というものは存在しないのです。
試合に臨む以上、出来る限りの力を振り絞って「勝利」を目指さなければいけません。
しかし、我々コーチはその「勝利」を目指す「方法」に気をつけなければいけないと思うのです。
今の6年生は、身体能力的に恵まれている学年だと思います。
その上、コーチのいうことを素直にきき、「走れ!コラァ!」とコーチが怒鳴れば必死で走り、「身体を当てろ!」とコーチが吠えればガツンとタックルします。
そこそこの運動能力持った選手達がよく走り、身体を張り、最後まであきらめない…これだけ揃っていれば、たいていの小学生のチームならそこそこ勝てます。
でも、それ「だけ」では困るのです。
気合いや走力「だけ」の選手は、サッカー選手ではないのです。
もちろん、闘争心や体力は選手にとってベースとなるものであり、備えていなければいけないものです。
しかし、これらはあくまでも「ベース」でなければいけないのです。
闘うことや走り回ることは、サッカー素人でも出来ます。
サッカー選手といわれるからには、そこにプラスして「判断力」が必要だと思うのです。
ベースとなる闘争心や向上心をしっかりと持ち、それに加えて適切な判断が出来る選手をひとりでも多く育てることがこの年代にとって最重要視されるべきです。
その面からいっても、前回の2回の優勝は「とても良くがんばった!」とは思いますが、サッカーの「質」という面からいうとまだまだだったのです。
さて、そんな優勝からしばらく時間が過ぎました。
最高学年となった初めての公式戦です。
「判断」という点からみると、少しずつですが良くなってきてはいます。
でも、もっと出来るはずです。
これは期待を込めてではなく、本心からそう思うのです。
勢いで勝つ、気合いで勝つ、根性で勝つのではなく、闘争心も集中力も充実している上に、高い技術と判断力でゲームをコントロールするようなチームであり、選手であってもらいたいと思います。
そして、そんなチームになることは十分可能だと思います。
常に上を見て頑張りましょう!
夢ではなく、単なる目標として。

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