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2005年6月26日日曜日

中野区春季大会・4年生

1勝1引き分けでむかえた予選リーグ最終戦。
決勝トーナメント進出には、最低限でも勝ち点「3」が欲しいところです。
贅沢をいうのであれば、大量得点のオマケ付きで…

しかし、相手の鷺宮は3年生の時にも負けているという相手です。
自分の記憶は定かではないのですが、子どもがそう言っていたとSコーチが言っていました。
それも、結構な負けっぷりだったようです。

さて、4年生の公式戦を見るのは、実はこの試合が初めてです。
練習試合は何度か見ましたが、公式戦(2回あった区大会)は予定が重なっていて見る事が出来ませんでした。
1試合目の谷戸フレンズには9-2と大勝。
2試合目のKFC・Aとは2-2で引き分けましたが、担当コーチの話しではほぼ勝ちゲームだったのに、追いつかれてしまった…とのことでした。

今日の結果は、1-3の敗戦。
これで、決勝トーナメントはなくなります。
もちろん、決勝トーナメントに出るだとか、優勝する、結果を残す事は非常に大切な事です。
子ども達のモチベーションに大きく影響しますから。
でも、今日は試合結果よりも試合内容に何も感じるモノがありませんでした。

確かに、子ども達は頑張っていました。
みんな必死な顔をしてプレーしていました。
でも、必死すぎるのです。
頑張りすぎるのです。
ちょっと、間違って伝わるかもしれませんが、自分には必死に頑張る事が悪い方に出てしまったと思いました。

今までの「ひとり言」にも書きましたが、「気持ち」の入っていない選手は選手ではないような事をずっと言ってきています。
ではなぜ?
簡単に言ってしまうと、頑張り方が違うのです。

今日の試合で感じたのは、ボールを持った時に頑張りすぎていて、結局自滅していた感がとても強かったのです。
ボールを持ったら、まずはしっかりとコントロールして、精度の高いプレー(ドリブルでもパスでもシュートでもなんでもイイ)をする事を考えるべきです。
でも、今日の試合では闇雲にスピードを上げようとしていたり、しっかりコントロールしていないのに、ゴールに向かって雑なプレーを仕掛けようとばかりしていました。

もちろん、そのようなプレーからでもチャンスは生まれます。
でも、そこには相手の「ウラ」をとるという、サッカーにおいて一番の「魅力」が抜けてしまうと思っています。
そのような雑なプレーから生まれるチャンスとは、偶然の産物(適当に蹴ったボールがたまたま味方選手にドンピシャリ!とか、強引なドリブルが相手に引っかかりながらでもたまたま抜けてしまった!とか…)であったり、相手のミスから生まれるものであったりします。

それでも、勝てばいい、勝たなければいけないという人もいます。
だから、とにかくボールを「前へ運べ、蹴れ」と…
残念ながら、自分はそうは思っていません。
だから、今日は頑張り過ぎだったし、頑張り方が違っていたと思います。

最後に、誤解がないように…
頑張らない選手は使えません。
でも、頑張る時はボールがない時です。
相手ボールを奪う時、パスをもらう動きをする時。
そこで楽をする選手は、決して良い選手にはなれないと思っています。
ボールを持った時にガムシャラに頑張る選手も…

2005年6月23日木曜日

コンフェデ・ブラジル戦

目覚まし掛けて、気合いを入れて観ましたよ、ブラジル戦。
結果は2-2で引き分け。
サッカーといえばブラジルと思っているのは自分だけではないと思いますが、そのブラジルに引き分けたという「結果」だけをみても善戦したという事ですが、それなりにチャンスも演出出来ていたのが大きかったと思います。
たぶん、マスコミは手放しで褒めまくると思います。
確かに良かったのですが、そこを素直に認めないのが「ひとり言」流(?)ということで…

まずは、良いと思った点を…
選手としては大黒。
ホームの北朝鮮戦でゴールを決めてから、ラッキーボーイ的な扱いで一躍ヒーローとなりましたが、どうやら「流行り」で終わらなそうな気がしてきました。
なにより「純粋さ」を感じる事の出来る、最近では珍しいタイプの選手だと思います。
パスを出してくれようが、パスが出てこなかろうが、パスコースを見つければ必ずそこへ動き出します。
そして、「目指すはゴール!」というシンプルなプレーもイイです。
ディフェンスにとってはイヤな選手の典型だと思います。
ものすごいテクニシャンの選手にウラをとられまくりキリキリ舞いさせられるのもイヤですが、休みなく動き回る選手は精神的にツライもんです。
だって、フリーにする訳にはいかないですから…
それとは対照的なのが、「自称」テクニシャンの2人…
メキシコ戦ではイタリアでプレーしている左利きの人が、今日のブラジル戦では大船渡出身の仏頂面くんが消えていました。
なによりも、プレーに「ムラ」があるのは困ります。
そして、自分の思い通りに行かないとその原因を他に求める姿勢もどうかと…
その2人をトップ下に並べるジーコの懐の深さには感服です。
(後半にふてくされ顔の一人を下げたら、ボールが回り出したのですが…)
メキシコ戦では、ベンチに下げた選手がマスコミに監督批判をしていましたが、その選手をあえて使い続けるという、徹底した「選手を信じる」姿勢がチームの骨格を作っているのかもしれませんが…
改めて思うのは、「人間性」「パーソナリティ」って大事だなと…
もちろん、「選手として大成する」には「技術」「戦術」という面も大切なのですが、ベースとしての「人間性」は必要不可欠だと思います。
つばさの子ども達にも、そこを失わずに育って欲しいと思います。
チームとしては、シンプルにボールを動かす事でリズムを作れた事。
解説の清水氏が「ブラジルは決して難しいことをしているわけではない。シンプルなプレーの連続でチャンスを作っている。」というような事を言っていました。
その通りだと思います。
でも、ブラジルのボール回しと、日本のボール回しには雲泥の差があると思うのです。
プレッシャーの中にボールを入れても「シンプル」にプレー出来るブラジルと、ボールをなくしてしまう日本…
そこには「技術」「経験」「したたかさ」など、色々な面での差がある事を痛感させられます。
(メキシコ戦でもそれは感じました)
それぞれの2点をみても、分かると思います。
日本の2点はミドルシュートとセットプレーから。
ブラジルの2点は流れの中からで、しかもペナルティエリアの中でボールをつながれて、ディフェンスのバランスを完全に崩されていました。
ゴールにならなかった場面でも、ゴール正面やペナルティエリアの中で「余裕」でボールを持たれて、「くずす」プレーを狙われていた事が何回もありました。
対して、日本にはそんな場面があったかな…という所をみると、やはり点差以上の差はあると思わずにはいられませんでした。
今の日本には、自分たちでゲームをコントロールしてゲームの主導権を握りながら…というゲーム運びは難しいのかもしれません。
そう考えると、トルシエのとったリアクションサッカーは、結果を残すためには最善の方法だったのかもしれません。
「W杯ホスト国として、恥ずかしい思いをしたくないのなら、オレの言う通りにしろ!」というのも、今にして思えば正しかったのかなと…
(あり得ませんが、自分がトルシエの下でプレーするとしたら、絶対にイヤですけど)
でも、それでは日本のサッカーに未来はありません。
本気で世界のトップと渡り合うためにはという前提ですが…
アジアをなんとか勝ち抜きたいというのであれば、それで構わないと思います。
そこに登場したのが、「神様」ジーコ。
ブラジルから代表監督の要請を受けた時も(アントラーズからも?)断ったという話しが流れていたほどだったので、まさか日本の代表監督になるとは思いませんでした。
その真意は分かりませんが、「日本に恩返ししたい」「日本の未来のために」という「日本人的」な義理・人情があるという話しも聞きます。
そのジーコに対しては賛否両論ですが、基本的なスタンスは日本にとってプラスになると思います。
プレーするのは「選手」であって、瞬間の状況判断でゲームを打開するのも「選手」なのです。
その「選手」の「判断力」「責任感」を徹底的に信じることで、チームがまとまってきたのかもしれません。
招集する選手やゲームに出る選手の選考には、大いに異論がありますが、チームを「ファミリー」として大切にするジーコの「人間性」「パーソナリティ」を応援していきたいと思います。
(でも、ボールにツバはかけないでね)
長くなってきたので、今日はとりあえずここまで。

2005年6月18日土曜日

コンフェデ・メキシコ戦

16日の深夜に放送された、コンフェデ・メキシコ戦を観ました。
柳沢、ノッてますね…
軸足のスネだかふくらはぎだか分からない所に当たったボールが、あんなに見事な軌跡を描いてゴールに吸い込まれるんですから…

それにしても、メキシコ、上手いなぁ…
身体能力的には、日本人とそんなに変わらないはずなのに、やっているサッカーは全く違う。
あ、日本代表にも南米生まれ&育ちの選手がいたっけ!
とても恥ずかしくて、「ブラジル人です!」なんて言えなさそうだけど…
さて、メキシコの上手いと思った所は、ボールの置き所。
トラップの時や、ドリブルの時、いつも相手の足が届かない所にボールをコントロールしている。
結果、日本人みたいにバタバタしたドリブルなど全く必要なく、常にゆったりと余裕を持ってボールをコントロールしていたような気がしました。
そして、相手選手が「頑張って」ボールを奪いに来たら、その力を逆に利用してクルッとターンして前を向いてしまう。
プレッシャーを受けながらも、なかなかボールを失わない理由はそこにあると思いました。
ただ、物足りないのは、ゴール前での「強引さ」。
ショートパスでつなぎ倒すのですが、「それで?」という感じもありました。
全盛期のコロンビアを彷彿させますが、そのころのコロンビアには「天才」バルデラマや「快足フォワード」リンコンとアスプリージャがいました。
あのころのコロンビアサッカー、面白かったなぁ…
ペナの中に入っても、相手ディフェンスラインの裏にグランダー(ゴロ)でスルーボールを通したりするんですから…
そのころのコロンビアとメキシコとの違いは、ゴール前の「怖さ」でしょう。
ドリブルで最後の局面を打開しようとか、急にスピードを上げてワン・ツーで突破とかのシーンが観られませんでした。
(それでも、あれだけ動かされると、十分『怖い』んですけどね)
メキシコの監督の話だと、今回のチームは「一軍半」という事なので、ベストの布陣を組んだらその辺が違うのかもしれません。
そして、日本のサッカーですが…
相変わらず、ボールを回すのは最終ラインとサイドのみ。
中央付近にボールを入れると、たちどころにボールを奪われ、カウンターを喰らいます。
メキシコの選手達と比べると、簡単にボールを奪われすぎる気がします。
なぜか?
自分なりに考えました。
それは、育ってきた環境に違いがあるのではないか。
日本が経済的に恵まれているとか、ハングリー精神がないとかそういった事ではありません。
(それは別の意味で、影響していると思いますが)
日本の小学生、中学生、高校生のやっているサッカーに問題があるのではないかと思うのです。
しかも、「強豪」と言われているチームほど顕著な気がします。
それは、中盤を省略するサッカーです。
日本では、基本的にトーナメント戦が主流です。
つまり、リーグ戦のように「負け」を別の試合で取り返すという事は出来ません。
「負け」はすなわち大会から姿を消す事を意味します。
そのため、中盤でボールを奪われてカウンターを喰らう事を恐れ、中盤の選手の頭を越え、フォワードへ直接蹴り込むサッカーが多いのです。
中盤の選手は、フォワードが相手ディフェンダーと競り合ったこぼれ球をひろって2次攻撃を仕掛ける役目を割り当てられます。
「勝つ」ためというよりも、「負けない」サッカーを小さな時から叩き込まれてきた日本人選手達に、中盤でボールを回すという事を要求するのが酷な話しなのかもしれません。
また、学校体育が主流となっている現状にも問題があると思います。
最近でこそ、Jの下部組織が市民権を得てきましたが、やはり学校体育の部活が多数を占めます。
中学年代まで面倒を見てくれる地域のクラブチームもだいぶ増えてきましたが、トップ(大人)までつながっているか、いないかはとても重要な事だと思います。
トップチームまでつながっているクラブチームは、どんな事を考えて小学生~高校生の時期を過ごさせるのでしょうか?
トップチームで活躍できるようになることを最優先すると思います。
(もしくは、他のチームに高く売れるような選手)
という事は、その時期の試合は、あくまでもトレーニングの一環であって、ターゲットは5年後の「コイツ」なのです。
ところが、学校体育や中学年代までのクラブではどうでしょうか?
誤解があるといけないので、最初に断っておきますが、どちらのチームの指導者も、チームが勝って名前が売れる事よりも、自分の見た選手を伸ばしてあげたいと真剣に考えている指導者もいます。
でも、「強豪」と言われる事により快感を得ている指導者の方が多い気がします。
また、そのような「結果」(大会の『結果』であって、優秀な選手を育てた、選手を伸ばした『結果』ではない)を残しているチームに、優秀な選手が集まるのも事実です。
九州の強豪校は、日本のトップ選手を何人も輩出していてもイイほどの「実績」を残していますが、卒業後もトップレベルで活躍しているのは数えるほどです…
ということで、日本と世界の違いは色々な所にあると思います。
ここに書いた以外にも、日本で本当のサッカー選手が育つような環境が整うのは、かなり時間がかかりそうです。
選手もチヤホヤされて勘違いしちゃいますしね…
どこまでが本当の話か分かりませんが、メキシコ戦後の俊輔の暴走がニュースになっています。
悲しい事です…

2005年6月12日日曜日

中野区春季大会・3年生

前回「悪くない」試合をしたものの、負けてしまった3年生のBチーム。
決勝トーナメントに進出するためには、もう負けは許されません。
子どもにもそんな話しをしたのですが、あんまり大会の仕組みが分かっておらず、「?」マークが頭上に浮かんでいました。

さて、試合前の指示はいつも通り「頑張ってボールを取りに行く!」「広い方へドリブル!」の2つです。
今日はどちらも今ひとつでした。
もう1歩ボールに寄せれば…
というよりも、そのもう1歩を出さなければ相手にプレッシャーも掛けられないのに…という場面が多く見られました。
子ども達にも話しをしましたが、「楽」をしてボールを取る事は出来ないし、「汗」をかかずして試合に勝つ事も上達する事も出来ません。
今日のように暑い日の試合でこそ「労力」を惜しまない選手であって欲しいと思います。
試合終了間際に、基史がイエローカードをもらってしまいましたが、カードをもらった事自体は悪くないと思います。
子どもにとっては、ものすごくショックな事だったと思いますが、相手ボールを取ろうとして必死にプレーした結果の事です。
意識的に相手を転ばそうとか、負けていて腹が立ったからとか言うのであれば、それは選手として(イヤ、人間として)失格ですが、今回は仕方がないと思います。
悪いイメージが残らない事を祈るのみです。
ハーフタイムと試合後には、「見る」事が大切だという話しをしました。
そのためには、もうちょっとドリブルのスピードを落とそうという事も。
そこが理解出来るようになるには、もう少し時間がかかると思います。
でも、コーチの顔を見て、必死に話しを聞いていた様子を見て、ちょっと期待出来るかな?なんて事も感じました。
7月のキッカーズ戦は、Bチームにとっては消化試合となってしまいますが、決勝トーナメントに進出出来るかどうかという事とは別に、良い内容の試合が出来るように頑張りましょう!

2005年6月5日日曜日

中野区春季大会・5年生

前回の区大会2戦と5月29日の練習試合で、感じたのは「逃げる」ドリブルが少ないという事。
ドリブルというよりも、ボールを動かす程度の感じなのですが…

グランドレベルでスペースを上手く使う、スペースへボールを運ぶという事はよく言われる事ですし、自分も子ども達に良くそういいます。
それと同じくらい大切なのが、自分の周囲の空いているスペースを上手く使う事だと思います。
ファーストタッチでボールをどこに置くのか?
相手のプレッシャーを受けないようにボールをどこへ運べばいいのか?
グランド全体を見るためにどんなボールコントロールをすればいいのか?
ほんの2~3mを欲張って、前にボールを動かす事しかできないようでは、プレーの幅が狭くなってしまいます。
もちろん、前方にスペースがあればそこを最優先しなければならないのですが、そうでない時にヨコや後ろのプレーエリアを上手く使えるようになる事が、「かしこい」選手になるためには欠く事の出来ない要素だと思います。
こうやって文章に書くと簡単そうなのですが、なかなかそうはいきません。
自陣や中盤付近で○ントスを思わせるようなボールの失い方を繰り返し、試合の流れはどんどん悪くなっていきます。
2点リードしていたもののあっさり追いつかれ、結局試合は引き分けで終わりました。
これで、決勝トーナメント進出は分からなくなりました。
おそらく、勝ち点ではKFC・Aと同じでしょうから、得失点差の勝負になると思われます。
もしくは、ワイルドカードでの進出かも…
もちろん、決勝トーナメントに進出する事も大切なのですが、前回にも書いた通り、今日のゲーム内容から何を感じ、次に活かすかという事の方が大切です。
今日までの試合を見ていると「ボールを奪われる」という事にあまり「罪悪感」を感じていないような気がします。
自分の勘違いならばイイのですが、もし自分の感じたモノが当たっているのであれば、それは大きな問題です。
「ボールを奪われる」もしくは「自分のミスでボールを失う」という事は非常に恥ずかしい事です。
もしボールを失ったら、ボールを奪い返すまで、もしくはボールがラインを割るまで追い回すべきです。
そうする事が、チームに対して出来るただ一つの「償い」の方法だと思うからです。
そして、なによりもそうしなければ気が済まないと思うほどの「プライド」を持ってもらいたいと思います。
「自分のミスから始まった相手の攻撃で点を取られた」なんていう事になったら、チームのみんなに申し訳ないどころか、自分に対して腹が立って仕方がないのがサッカー選手だと思います。
ところが、今日の試合を含めて、そんな「気持ち」を感じる事はほとんどありません。
目の前の相手に1対1を仕掛けてボールを取られる…
しかも、そんな事を何度もくり返す…
これでは、序盤で何点リードを奪っていても、安心してゲームを見る事が出来ません。
ボールを取られる事はもちろんあります。
でも、そのボールの取られ方が最悪なのです。
しばらくは「ボールを取られない」という事がテーマになりそうです。
その中で、ボールを取られる事の恥ずかしさを少しでも感じてくれるようになってほしいと思います。