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2005年5月8日日曜日

西が丘大会6ブロック予選

6ブロックの5年生大会は、いくつかの点で「特別」な大会だと位置づけています。
もちろん、1試合の出場選手が16名に制限されているため、通常の練習試合や区大会のように全員を出場させる事が出来ない(もしくは、あえて出場させない)という事もそうですが、それは、4年生のブロック大会も、6年生の大会でも同じです。
最も大きな点は、ここでベスト16に残らなければ、秋にあるニッサンカップの予選の出場権を得られないという事です。
結果は、残念ながら2回戦敗退で、ベスト32止まりでした。
これで5年生のブロック大会は終わりです。

しかし、この日の試合は久しぶりに熱くなる事の出来た試合でした。
それはベンチのコーチが熱くなって大声を出していたという事ではなく(そういう事でしたけど…)、5年生のプレーしている姿を見て熱いものがこみ上げてきたというか、そんな試合でした。

1試合目は7-1で大勝したものの、局面での個人能力の差でゴールを取れてしまったという感じのゲームでした。
それに対して、2試合目の相手は、個々の選手の能力も高く、前半はまさに防戦一方でした。
20分のうちのほとんどの時間をつばさ陣内で過ごす事となり、そんな中から1点を失いました。

たしかに、相手チームの選手達は技術が高いと思いました。
数名に囲まれても、ドリブルでその不利な局面を打開したり、ヨコや後ろへの「いなす」パスを出したりもします。
しかし、ドリブルでかわされるにしても、ボールを奪われるにしても、つばさの選手達のそれには、「おとなしさ」「優しさ」もっと言えば、「覇気のなさ」を感じてしまうような前半でした。

ハーフタイムの指示は簡単です。
「中盤でのルーズボールをしっかり拾え!」
「取ったボールをしっかりつなげ!」(草のグランドなので、強く蹴らないと止まってしまう)
「相手DFラインのウラへボールを出せ!」
こんなに簡単に要点だけを伝えたのではありませんでした。
しかも、3つのうちの最初の点にハーフタイムのほとんどの時間をつかい、「根性見せんか!コラァ!」で終始したのではないでしょうか。

そして、後半は一気につばさが試合の流れをつかむ事になりました。
相手ボールに対する寄せの速さと激しさは、前半とは比べものになりませんでした。
ルーズボールに対して自分の身体をねじ込みしっかりキープするという事も、ほぼ全員がきっちりとやっていました。
そして、今までならば追いかけるのをあきらめるような場面でも、必死に足を動かしてボールを追いかけていました。
この後半は、まさに全身全霊を掛けてという表現を使っても、褒めすぎとは言えないくらいに全てを出してサッカーをしていたと思います。

そんな中から大河がフリーで抜け出し、キーパーと1対1になり、落ち着いて(?)ゴールを決めました。
ベンチでガッツボーズを出したのは久しぶりでした。
子ども達の全力を出してプレーする姿を見て、こちらも熱くならない訳がありません。
ベンチからの指示も決してスマートなものではありませんでした。
「身体!ぶつけろ!」「負けんじゃねぇ!」といった感じで、まさに根性サッカーでした。

子ども達も非常に集中していましたが、試合終了2分前あたりから、徐々に「勢い」が衰えてきたのを感じました。
普段はやらないような「集中」したサッカーを長い時間続ける事が出来なかったという事でしょうか…
ボールをひろう、相手に攻撃をさせないという点で、主導権を握ってはいましたが、相手ゴール前でチャンスを作るという点に関して言えば、「ごめんなさい」と言わざる得ない流れだった事もあり、何とか残り時間を凌ぎきる事を考えてしまっていました。

そんなベンチの後ろ向きな姿勢がいけなかったのかもしれません。
ドーハの悲劇を思わせるような、一瞬のエアポケットから終了10秒前にゴールを奪われてしまいました。
そのボールをセンターサークルまで運んだ所で試合は終了…
勝たしてやりたかった…勝敗にはこだわらないと公言している自分の感じた、正直な気持ちでした。

とくに、子ども達はコーチの要求をほぼ完璧にこなしていたと思います。
むしろ、こちらの想像以上のパフォーマンスを見せてくれたのではないでしょうか。
この試合に対する「気持ち」「精神力」は相手を上回っていました。(特に後半)
それでも、負けてしまったのは「技術」「戦術」の部分で相手を上回る事が出来なかったからだと思います。
その「技術」「戦術」をもっと高いレベルに持っていけていなかった自分の力の無さが一層際だった感じがしました。

とはいっても、(自分の力の無さを棚に上げれば)サッカーにおいて「気持ち」「精神力」というものが、どれだけ大切かという事を肌で感じる事の出来た貴重な経験だったと思います。
また、その「気持ち」「精神力」だけでは勝てないという事も…
今回ほど、集中した試合を毎試合する事は難しい事かもしれません。
でも、その大切さが分かったはずですから、そんなに無様なゲームはなくなると思います。
今後は、「強い気持ち」の上に「技術」「戦術」を上乗せして、もっと良いチームを目指しましょう!

さて、つばさはサッカーの上手い子達の為だけのチームではありません。
今日、ほとんどの時間をベンチで過ごした選手達も、「気持ち」の上では同じレベルであって欲しいと思います。
15日には、区大会が2試合入る事が決定しました。
区大会では全員が出場します。
試合に出ると言う事の意味、責任を感じて、全員が「気持ち」を出し切るチームになりましょう。

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