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2005年2月11日金曜日

CTN杯・1回戦

いよいよというか、とうとうというか、とにかく始まりました。
6年生にとって、つばさで最後の公式戦となるCTNカップ。
会長杯での成績が考慮され、つばさは第3シードになっており、試合は準々決勝からスタートです。

対戦相手は、午前中の試合で決まります(つばさの初戦は13:30キックオフ)が、相手チームがどうかという事よりも、会場が妙正寺ということが、我々にとっては非常に大きなアドバンテージになります。
というのも、中野区ではまともにサッカーが出来る大きさの会場を確保する事は非常に困難です。
結果、正規のコートよりも小さいコートで試合をする事になります。
選手の数は、正規のルール通り11人制です。
という事は、人口密度(?)が高くなります。
つまり、ボールを持った時に(ボールがない時でも同じですが)スペースと時間を確保する事が難しいという事になってしまうのです。

つばさでは、適当なプレーをすると必ずと言っていいほど、コーチから「オイ、オイ、メチャ蹴りかよ?」とか「あ、蹴った!」とイヤミを言われます。(あくまでもフリーな状況での場合です、余裕がない状況でボールを遠くに蹴る『クリア』は必要な『技術』のひとつです)
たとえ、トラップやコントロールに時間がかかっても、しっかり顔を上げて、状況を見て、判断する事を要求されます。
そこでのミスにおいては、その状況に応じて原因が分かれるので、コーチから言われる言葉は様々です。
「トラップが悪いなぁ…」「OK、やろうとしている事は悪くないけど、ミスキックだな。」「そっちよりも、逆サイドの方がスペースがあるだろう?」等々…
つまり、判断が伴っていないとダメだという事を染み込ませるように、コーチ達は考えているのです。


ということは、ボールが来た瞬間に相手のプレッシャーを受けてしまうような状況は、子ども達にとってはいつも通りのサッカーが出来ないという事を意味します。
なんといっても、判断する余裕すら持てないのですから…
もちろん、速いプレッシャーの中でしっかりと状況を判断できるように、ボールコントロールの技術を上げるのが理想です。
実際、レベルの高いチームでは、判断のスピードやコントロール技術を上げるために、狭いフィールドでゲームをやらせる事もあります。
しかし、残念ながらつばさの子ども達は、まだ小学生という事もあり、そこまでのレベルを望む事は難しいのです。

ということで、中野区の会場の中で最も広い妙正寺で試合が出来るという事は、練習の成果を試せる、出せる数少ない機会なのです。
これくらいの広さがあれば、小学生の技術レベルでもそれなりに判断するための時間を確保する事が出来ます。
もちろん、コントロール技術が低ければ、その時間は少なくなりますが、やろうとしているサッカーを出すという意味では、十分な会場なのです。

それをふまえた上で、試合内容を振り返ってみると…
たしかに他の会場でやる時よりは、余裕があるように見えます。
しかし、取られてはいけない場面でボールを取られる事が多すぎました。
こんな広いグランドですから、プレッシャーが速すぎたという事ではなく、明らかに自滅でした。

いくら広いグランドだといっても、自分の周りに広大なスペースと時間が用意されている訳ではありません。
相手チームだって、ボールに対してプレッシャーを掛けてきます。
せっかくの広いグランドなのに、自分でプレッシャーを呼び込んでしまっているのです。
コントロールミスで、キックミスで、判断ミスで…

「日本VS北朝鮮」のひとり言でも書いたけど、速いリズムでボールを動かす北朝鮮のサッカーは、見ていて気持ちが良いと感じるサッカーでした。
後半の立ち上がりは、それに近いリズムでボールを動かす事が出来たし、それによってチーム全体に動きが出てきました。
ボールを持つなとはいうつもりはないし、ボールをしっかりキープして欲しかったり、ドリブルで突破を仕掛けて欲しい場面もあります。
しかし、簡単にボールを離して、(チームとして、ボールを)大きく動かした方がイイ時もあるのだという事を理解して欲しいと思います。
そうする事で、後半の立ち上がりのようにチームにリズムと動きが出てきます。
相手チームも、早いタイミングで大きく動かされるボールに対応するために、自分たちのポジションを常に変えなければなりません。
その中から「穴」を見つけて、そこを突けるようになってもらいたいと思います。

もう目の前には、ひとつ上の年代でのサッカーが待っています。
土曜日の中学生との練習試合でも感じたかもしれませんが、チームでボールを動かすという事はとても大切なのです。
どの年代でも、局面の1対1で負けて欲しくはありませんが、あえて勝負をしない事も必要です。
必要な時には、失敗してもイイから勝負にいって欲しいのですが、それ以外の場面での課題が目立ったような気がします。

とはいっても、だいぶ「チームで」サッカーをするようになってきていると思います。
今度の日曜日が、最後の公式戦となりますが、目標はそこだけではなく、その先です。
その先の年代でのサッカーがより良いものになるように…がんばろう!

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