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2003年9月13日土曜日

さわやか杯6ブロック予選・2回戦

6年生最後のブロック大会、今日の相手は4年生の時に完敗した(という話しで、自分は見ていないのですが)王一FC。
結果は0-1で敗退…
うなだれながら戻ってくる子ども達…
荷物を置いてある場所に戻っても、みんな下を向いて、泣いている子もいる…

こんな様子を見て、ぼんやりと考えていました。
オレが選手で試合に負けた時、泣いた事ってあったっけかなぁ…?

そういえば…1度だけありました。
高校3年生の夏の大会で、選手生活の最後をかけて臨んだ大会に負けた時でした。
大学では(選手として)サッカーをやろうとは思っていなかった自分は、試合が終わった時「あぁ、もうオレはサッカー選手じゃないんだなぁ…」と思い、なんとなく涙が流れてきたものでした。

でも、それ以外には無かったと思います。
むしろ、泣いているチームメイトや引退の決まった先輩達を見て、「負けて泣くなら、もっとやっとくべき事があったんじゃないの?」「泣く事で『負け』を美化するなよ…」と、ちょっと醒めた目で見ていました。
自分は選手時代から、練習試合、公式戦を問わず、試合というものは自分の力試しの場だと思っていたので、勝ち負けよりも自分のプレーがどのレベルまで通用するのかという興味の方が強かったようです。
かなりの変わり者だったのかもしれません。
というよりも、『優勝』というものを目指す事のできない弱小チームにいたからそうならざるを得ないという所もあったのかもしれませんが…

そして、今日の6年生を見て…
やはり同じです、厳しいようですが、いや、厳しくいうべきなのかもしれません「泣いてんじゃない!」と…

負けは負け、それは素直に受け止めなければなりません。
これで、みんなのブロック大会は終わりです。
都大会に出場するチャンスも、もうありません。

しかし、みんなの選手生活は、まだまだ長いのです。
敗戦の1つや2つで、いちいち涙を流しておセンチな気分に浸っているようでは、たくましい選手にはなれないのです。

チームとしては負けたが、自分のプレーはどうだったのか、周りのと連携はとれていたのか、チームの雰囲気が悪いと思った時にそれを変えようという気持ちがあったのか、またそのようなプレーをしたのか…
選手個人としての反省、チームの中の1人としての反省、チーム全体の課題と自分がチームに出来る事は何なのか…
涙を流しているヒマなどありません。
闘いはまだまだ続くのです。
どんな事があっても、常に前を見て突き進もうじゃありませんか!

ただ、勘違いしてはいけません。
負けた事を悔しがる事は非常に大切な事です。
しかし、その悔しさは『涙』で表現するのではなく、ステップアップのための『エネルギー』にしなければいけません。
悔しさを感じない選手は、良い選手になれないと思います。
今日感じた悔しい思いを、どのように今後に活かすかはみんな次第です。
精神的に強く、たくましい選手になる事を期待します。

さて、今日の試合内容ですが…
決して勝てない相手ではありませんでした。
4年生の時に、全く歯が立たなかったという事を考えると、その差を大きく縮めたといえるのかもしれません。
しかし、良い内容だったかと訊かれたら、答えは「ノー!」です。

暑さに加えて、多くの選手がどこかに故障などの不安箇所を抱えている状況もあり、全体的に動きが鈍かったです。
そのため、中盤でのルーズボールはほとんど拾えませんでした。
運動量、質、明らかに相手の方が上でした。

では、そんな相手(ベストの状態だったら、運動量や質にそれほどの差は出ないのかもしれませんが)とは、どの様に戦えばいいのでしょうか?
今まで散々いってきたように、「頭」を使わなければいけません。

前半は、トップ下の位置でフリーで前向きでボールを持てるような「つなぎ」が何回かありました。
しかし、「くずし」にかかる姿勢や意欲は感じられませんでした。

つばさでは、「ボールを奪われるな!」「強引にいくな!」と良くいいます。
しかし、ゴール前に関してはこれは通用しません。
ゴール前では、「ボールを奪われそうだとしても」「強引に」ゴールに向かわなければならないのです。
今日は、そのようなプレーが全くといっていいほど見れませんでした。

シュートは常にゴールの枠を捕らえなければいけないのでしょうか?
ゴール前でのドリブルやワン・ツーでの突破は、シュートまでいかなければいけないのでしょうか?
そう、答えは「ノー!」です。

3~4本、シュートが枠を外れても全然オッケーです。(キックオフシュートはどうかと思うけど…)
ドリブルやワン・ツー突破が相手に引っかかって、シュートまでいけなくても、ゴール前ならノー・プロブレムです。
「オレは、スキあらばシュートを打つ選手だぞ!」「オレを前向きにしたら、ゴールに向かってプレーするよ!」そういった事をプレーで相手に分からせる事も必要です。
いわゆる「見せ」の為だけのプレーで、相手をビビらせるのです。

1試合を通して、1~2回ゴールを決めれば、FW(もしくは攻撃の選手)としては十分な仕事をしたといえるでしょう。
だからこそ、自分がボールを持った10回の内、半分はこのような「ハッタリ」(言葉は悪いが)に使ってしまってもいいのです。
このようなプレーが何回か続けば、相手はこちらのチョットした動きにも神経質になり、必死にゴール方向を守りに来るようになるはずです。
そうなれば、もうこっちのものです。
あとは、どうすればよいか、もう分かるでしょう…

ということで、今日のゲームは相手に全く恐怖心を与えられないまま、ズルズルとゲームの主導権を相手に渡してしまいました。
前半は悪くない展開だったのに、後半は全く良い所がなかったのは、そこにも原因があったと思います。

他にも色々と課題はあります。
しかし、その課題を自分なりに感じて克服するのは選手にしかできません。
今日の悔しいという気持ちをどの様に活かすか…
今後の活躍に期待します。

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