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2003年7月6日日曜日

会長杯・6年生

今日は2試合。
どちらの勝ったのですが、コーチとして色々な事を考えることが多く、ある意味で貴重なゲームでした。

まず、1試合目。
相手は江古田サンダーズです。
スコアも6-0だったし、いくつか良いプレーも見られました。

目指す形である、早いパス回しで相手をくずす…
前半の敦、祥樹、謙介のボール回し(謙介のゴールにつながった)と、後半の峻太郎、宏軌、健太郎のパス回し(こちらはゴールを奪えなかったが良い形)は良いリズムでボールが動いていました。
あの様なリズムでフリーな選手を使う(もちろんフリーになるように動くことも必要)ことが出来れば、運動能力の高い相手(3連敗しているM菱など)に対しても、何回もチャンスを作ることが出来ると思います。

しかし、まだまだ無理をしてボールを奪われてしまう場面も目立ちましたし、あまりにイージーな技術的なミスも目立ちました。
とはいっても、あの様な形を作ることが出来るという事と、そうする事でチーム全体に動きが出る(パスを回す事、多くの人間がボールに関係する事でポジションに流動性が出る)という事が少しでも感じ取れともらえたかと思います。

1人が無理なドリブルを仕掛け、取られてカウンターという形を繰り返していると、ボールを受けようとする動きが少なくなるばかりか、体力的にも精神的にも消耗が激しくなってしまいます。
イージーミスを減らし、自分よりも体勢の良い選手を積極的に使おう!
というのが、今後の課題として落ち着く…と思ったのですが、2試合目は…

2試合目の相手は、わかみやでした。
スコアは4-2ですが、後半だけを見ると1-2で負けています。
ここまでの文章の流れから、良い内容のゲームではなかったという事は想像できると思いますが、良くないどころか、非常に悪かったです。

まず、現場にいた人、全員が感じたと思いますが、まったく活気を感じませんでした。
試合展開もハッキリしないものでしたが、あれほど静かな公式戦を観たのは、自分のサッカー人生の中でも、おそらく初めてなのではないでしょうか?
選手の声が聞こえるのは数回ほど…
聞こえるのは、主審の笛の音と、ボールが弾む音…
まぁ、多少おおげさな表現ですが、それくらい静かな試合でした。
睡眠不足でベンチに座っていたら、おそらく睡魔にやられていたでしょう…
昨日、たっぷり寝ていて良かったと真剣に思いました。

そして、プレーの内容も淋しいモノでした。
なんとなく40分の試合時間を過ごしたという感じで、「闘う」姿勢が感じられませんでした。
他の学年に比べて、負けん気の強い子が多い学年だと思っていただけに、意外な感じを受けたとともに、非常に残念でした。

サッカーは、ボールを持った選手が王様なのです。
ボールを持った選手がどんな判断をするか、どんなプレーをするかで味方の選手も敵の選手も、それに合わせて動かなければいけません。
今日の2試合目には、ボールを持った時に王様の権利を使ってやろうという姿勢を感じる事の出来る選手は、非常に少なかったのが残念でなりません。
自分のパス1本で、ゲームの展開を変えたり、チームのリズムを変えたり、時には相手チームの精神面にも影響を与える…こんな事が出来るのは、ボールを持っている選手の特権です。
それなのに、ボールを持っても何となくプレーするというような、消極的な面が目立ちました。
それならば、まだ強引に仕掛けて、カウンターを喰らっている方が良い気がします。(もちろん、それならそれでコーチの怒りのスイッチを押すのですが…)

そして、なによりも王様になる権利を得ようとする選手が少なかったです。
つまり、パスを要求する、ボールを引き出すような動きや声が、どう考えても少なすぎるのです。
パスはもらうものではなく、出させるものであり、引き出すものです。
「オレによこせ!」「オレにもよこせ!」そんな声があちらこちらから聞こえるようなゲームを見たいものです。
ただし、どこに出すかは王様が決めるのです。

王様になりたければ、思わずパスを出してしまうような動きをして、パスを出させること。
ルーズボールを拾うこと。
相手のボールを奪い取ること。

王様の楽しさをもっと分かって欲しいし、王様になろうという「欲」をもっと見せてもらいたいと思います。

サッカーではどこのポジションでも、ボールを持てば主役だ!
チーム全員が王様になろうじゃないか!

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