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2003年6月22日日曜日

会長杯・6年生

冒頭からなんですけど…今、日本代表はコンフェデレーションズ杯を戦っています。
ここに至るまでの代表の(テストマッチの)戦績は、ハッキリ言って芳しくありませんでした。
そのため、「ジーコジャパンは大丈夫なのか?」「トルシエジャパンの方が強かったのでは?」なんていう議論がマスコミを賑わしていました。

当の本人(トルシエ)は、NZ戦後に『私の考え、哲学ではこの日本代表は、日韓共催W杯後と比べて完全に後退してしまった。W杯9位のあのチームとは攻撃力、守備力、すべて次元が異なる。イージーミスも多い。あの時のチームなら、今日は8点取って勝っていただろう』『驚いた。相手が弱すぎる。日本代表で今まで一番楽な相手。マカオ以下だ』『あと5点は取れた。リーグ戦ではたくさんのゴールを取っておくことが大切。他チームの結果次第では得失点差も重要になる。交代枠を1つも使わなかったし、この試合ではわずか3-0。私の考えではノーだ』

元々『トルシエ』という人物の人間性に「?」を抱いていた自分ではありましたが、このコメントをネットで発見した時には、非常に残念な気持ちになりました。
まるまる4年間をかけて作り上げたチームと、まだヨチヨチ歩きの段階のチームを比較して、「私のチームの方が上だった!」とは…
まあ、プロなのですから、自分に対して自信を持っていないといけないと思うのですが、マスコミにあの様なコメントを流すことはないのでは…自分の品位を落とすだけのように感じるのは自分だけでしょうか?

それに、リアクションサッカーの「トルシエジャパン」がNZと戦っても、それほどの得点を奪えるとは思えないし、まだ「ジーコジャパン」の攻撃の方が見ていて「楽しさ」というか「意外性」を感じることが出来ると思うのですが…
W杯メンバーから外した、中村俊輔に対しては『中村は正直サプライズだった。FKでしか得点できない選手だったのに…』とコメント…

さて、「トルシエジャパン」と「ジーコジャパン」…どう違うのでしょうか?
あくまでも私見ですが、「トルシエジャパン」は日本人(?)を子ども扱いして、事細かに約束事を決め、それを徹底して守らせる戦い方。
対する「ジーコジャパン」は、ある程度の共通理解を持たせるが、基本的にはすべて選手の判断に任せる。選手を「大人」扱いしているというところが違うと思うのですが…
それゆえ、マニュアル大好き民族と言われる日本人にとっては、「トルシエジャパン」の方が楽なのです。
何故かというと、やるべきことがハッキリしているからです。
「ジーコジャパン」は、自分の責任で判断してプレーを選択しなければいけません。
これは日本人にとって一番苦手だといわれている部分なのではないでしょうか?

現在、プレミアリーグのアーセナルで監督をしているベンゲルが、日本でグランパスの監督をしていた時にも、同じようなことを言っていました。
「日本の選手は、『これをやれ!』『こうしろ!』というと、その仕事は責任を持って徹底的に完遂しようとする。だが、それだけである。それ以上のことは一切手を出そうとしない。言われたことを、言われただけやる能力は世界一だと思うが、自ら何かをやってやろうという気持ちが感じられない」

もしも、日本が世界の舞台で活躍する気が本当にあるのならば、その弱点を克服しなければダメだと思います。
そういった意味で言えば、「ジーコ」という人選は正しかったかもしれません。
というよりも、問題は日本協会が「日本代表」をどの様なチームにしたいのかだと思います。
「トルシエ」のようなリアクションサッカーでいくのか?
「ジーコ」のように、選手のアイデアや判断を尊重し、こちらから攻撃を仕掛けるチームにするのか?
まったく異なるスタイルの監督をこのような形(連続)で起用するのは何故なのでしょうか?
少なくとも、代表の試合運びというものは国内の各年代のチームのサッカーに大きな影響を与えます。
「日本代表」の進むべき道は、協会がハッキリと示さなければいけないと思うのですが…

さて、つばさとは関係のない話しが続きましたが、今日の6年生。
つばさのスタイルはどちらかといえば「ジーコ」流。
細かい戦術もないし、特にこれといった決まり事もない…だからこそ、選手の判断力が非常に大切になります。

私は、サッカーは「気持ち」と「脳みそ」でやるスポーツだと思っています。
「気持ち」の入っていない選手は伸びないし、試合でも活躍できないと思っています。
そして、何よりも「脳みそ」を使わない選手ほど、見ていてつまらないものはありません。
また、「脳みそ」を使えるように、しっかりボールコントロールしなければいけないし、イメージ通りのプレーをする為には技術を上げなければいけません。
しかし、何よりも大切なのは「自分で」「考え(考えるほどの余裕はないので、『ひらめく』と言った方が良いのかも…)」「判断する」ということです。
そして、その「判断力」をみがくことで、自分に足りない技術や必要なことが分かってくると思います。

今日は2試合とも勝ちましたが、前回同様「力」でゴリ押しするというゲーム内容だったのが残念でした。
ボールを取りに来る相手の力を利用したり、相手の予想と反するようなプレーは、やろうと思えば出来るはずです。
「脳みそ」を使えるほどの技術を持っている選手は、今の6年生には多いのではないでしょうか?
そこをあえて、自ら「パワー」の勝負に持ち込み、結果「抜け出せた」という場面が多く見受けられました。
前回も言いましたが、もっと強い相手だったらどうなっていたでしょうか?
「抜け出せた」場面が「取られた」という事になって、カウンターを喰らうのでは?
身体の「強さ」「速さ」だけではなく、頭の中での勝負をもっとたくさんして、「脳みそ」をきたえて欲しいものです。

日本代表が、身体能力の高い外国勢に対して、圧倒的な支配をする為にも「脳みそ」が必要だと思います。
アフリカ人と空中戦を争っても、かけっこ勝負をしても勝てそうもありません…
でも、簡単に相手をだますことの出来る選手だったら…?
サッカーをやる時には、相手にどんどん「ウソ」をつける選手になりましょう!

めざせ、大うそつき!

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