ページビューの合計

2003年6月29日日曜日

中野区春季大会・2年生

バイクの一件があり、今日はとても早起きをしました。
朝の5:30には熱いシャワーを浴びて目を覚まし…
そして、6:00頃に出発!
竹ノ塚駅に向かう途中で、五中のグランド状態を見に行ってくれているお母さんから、使用可能との連絡が入る。
そして、北千住で乗換をしている時に、桃二のグランドを見に行ってくれているお母さんから、こちらは中止の連絡。
ということで、今日は五中へ向かうこととなりました。
(中野)駅から遠いなぁ…などと思いつつ…
でも、両方とも中止だったらどうなってたんだろう…
大会の中止連絡が入るまで家に戻るわけにも行かないし…
たのむから、せめてバイクが見つかるまでは(見つかるのか?)ハッキリした天気でいてくれ!!

さて、自分のことはいい加減、この辺でやめておいて…
今日の2年生の対戦相手は、しんやまです。
1年生の時に、初めての対外試合をした相手です。
その時は、見事に負けましたが、今日勝つことが決勝トーナメント進出の最低条件…
子ども達には、前回負けたことからくる苦手意識は全くないようで…
というよりも、あまり分かっていないような…

さて、試合の方は2-6で負けました。
前回同様、ゴールを奪った2点は両方とも見事でした。
必死にボールを追い回して、奪い、攻撃につなげる…
パスで相手をかわす事の出来ない低学年の試合では、ドリブル突破が唯一の攻撃方法となるのですが、敵味方入り乱れてのダンゴ状態からドリブルで抜け出すのは非常に難しいことです。
したがって、相手のボールを奪った直後という状況が、最もゴールにつながりやすい状況なのです。
この日の2点は、両方ともそのような形から生まれました。

対して、失った6点はどれも「あっさり」ゴールを許してしまった感じでした。
ドリブルで抜かれない、シュートを打たせないようにするのが良いのは勿論なのですが、同じ抜かれる、打たれるにしても、もっと抵抗して欲しいものです。
スルッと抜かれて、相手はバランスを崩しもしない…
せめて、(反則にならないように)身体をぶつけたり、最後まで足を出して相手のバランスを崩すなり、ボールコントロールを少しでも乱すような、抵抗する姿勢を見せて欲しいと思います。

しかし、そのような(守備中心の)練習、訓練をするつもりは今のところありません。
なぜなら、これはサッカー選手として当たり前のことだからです。
サッカーが好きで、試合に勝ちたいと思っているならば、あっさり抜かれたり、簡単にシュートを打たれることは、選手としてのプライドが許さないことだと思います。
抜かれても涼しい顔をしている…そこを問題にすべきだと思います。
子ども達には、もっともっとサッカーを好きになってもらって、サッカーにのめり込んでもらいたいし、サッカーバカ(サッカーしかできないバカでは困りますが)になってもらいたいものです。

めざせ、サッカーバカ!

中野区春季大会・4年生

暑い!
ひじょ~に(財津?)暑い!
試合前にベンチに座っているだけなのに、1分ほどで逃げ出したくなるような暑さ…
こんな中でサッカーをするなんて、お前らスゲエな…と思ってしまうほどの暑さ。
(自分も昔はこんな中で、午前午後と試合や練習をしていたのかと思うと…狂ってるな!)
ベンチで待機している選手達は、思い切り直射日光の当たる位置…
果たして、後半まで無事にいられるのか…
冗談じゃなく、そんな風に思ってしまうほどの天候でした。
今後は、暑さ対策として、帽子やタオルなどを用意して、ベンチにいる時は、少しでも直射日光を避けるようにした方がよいかと思います。
後半にベンチに下がった選手達には、指定されたベンチではなく、ゴール裏の遊具と木々のある日陰やベンチと反対側の日陰で試合を見させていました。
しかし、本来は指定されたエリアにいなければいけないので、毎回こうするわけにはいきません…
水分と同じく、帽子やタオルなどで頭を保護することも大切なことですので、以後そのような用意もお願いしたいものです。

さて、試合の方ですが惜しくも0-1で負けました。
相手の攻撃をよく防いでいただけに、「あれっ?」という感じで取られた1点が悔やまれます…
そう、ディフェンスは最後の最後ではよく頑張っていたんです。
決定的な場面はほとんどなかったのではないでしょうか?
しかし、攻め込まれている時間も多かったように思われます。
これは、中盤でボールを奪い、攻撃につなげる事が上手くできなかったからだと思います。

まずは、ボールを奪うこと…
ルーズボールの多くなる中盤で、そのルーズボールをモノにすることが多くなれば、自然とボール支配率や攻撃するチャンスは上がってきます。
相手のシュートを身体に当てて得点させないことも大事なことですが、その前で相手の攻撃の芽をつみ取り、なおかつこちらの攻撃につなげられるように、中盤でのルーズボールをもっと多くモノにしたいものです。

そして、攻撃につなげること…
ボール持った時に考えなければいけないことは、ゴールです。
シュートを打てるかどうか、シュートを打てなければ、ゴールまでの最短距離を進むことを選びます。
しかし、その最短距離は殆どの場合相手にコースを防がれています。
ここが、センスの問われる所です。
ここをゴリ押しして、ムリヤリ最短距離の攻撃を仕掛けるのか…(相手に防がれているので、ドリブル突破も難しいし、パスをしてもボールを受ける側の選手には難しいボールがいきます。当然、ボールを奪われる可能性も高くなります)
それとも、いったんボールを逃がして、ボールを動かすことで相手のディフェンスのバランスを崩し、最短距離が空いた所をつくのか…

つばさではどの学年も後者の攻撃をするように、子ども達に言っています。
ということは、最短距離の攻撃が出来ない場合は、その攻撃をあきらめて、攻撃をやりなさなければいけないのです。
しかし、これが意外と難しく、どうしても欲をかいてタテに突っ込んでしまいます。
ここでボールを奪われると、相手のカウンター攻撃を喰らうことになり、大きなピンチを迎えることになってしまいます。
最短距離での攻撃が出来ないと判断(この判断が出来るかどうかが大切)した場合は、ボールをとられないようにして、別の位置、タイミングでの攻撃を仕掛けるようにしなければいけません。
ヨコにボールを逃がしたり、時には後へ…
遠回りする勇気も必要なのです。
大切なボールを奪われないために…

長くなってきたので、今回はこの辺で…
遠回りも悪くない!

2003年6月22日日曜日

会長杯・6年生

冒頭からなんですけど…今、日本代表はコンフェデレーションズ杯を戦っています。
ここに至るまでの代表の(テストマッチの)戦績は、ハッキリ言って芳しくありませんでした。
そのため、「ジーコジャパンは大丈夫なのか?」「トルシエジャパンの方が強かったのでは?」なんていう議論がマスコミを賑わしていました。

当の本人(トルシエ)は、NZ戦後に『私の考え、哲学ではこの日本代表は、日韓共催W杯後と比べて完全に後退してしまった。W杯9位のあのチームとは攻撃力、守備力、すべて次元が異なる。イージーミスも多い。あの時のチームなら、今日は8点取って勝っていただろう』『驚いた。相手が弱すぎる。日本代表で今まで一番楽な相手。マカオ以下だ』『あと5点は取れた。リーグ戦ではたくさんのゴールを取っておくことが大切。他チームの結果次第では得失点差も重要になる。交代枠を1つも使わなかったし、この試合ではわずか3-0。私の考えではノーだ』

元々『トルシエ』という人物の人間性に「?」を抱いていた自分ではありましたが、このコメントをネットで発見した時には、非常に残念な気持ちになりました。
まるまる4年間をかけて作り上げたチームと、まだヨチヨチ歩きの段階のチームを比較して、「私のチームの方が上だった!」とは…
まあ、プロなのですから、自分に対して自信を持っていないといけないと思うのですが、マスコミにあの様なコメントを流すことはないのでは…自分の品位を落とすだけのように感じるのは自分だけでしょうか?

それに、リアクションサッカーの「トルシエジャパン」がNZと戦っても、それほどの得点を奪えるとは思えないし、まだ「ジーコジャパン」の攻撃の方が見ていて「楽しさ」というか「意外性」を感じることが出来ると思うのですが…
W杯メンバーから外した、中村俊輔に対しては『中村は正直サプライズだった。FKでしか得点できない選手だったのに…』とコメント…

さて、「トルシエジャパン」と「ジーコジャパン」…どう違うのでしょうか?
あくまでも私見ですが、「トルシエジャパン」は日本人(?)を子ども扱いして、事細かに約束事を決め、それを徹底して守らせる戦い方。
対する「ジーコジャパン」は、ある程度の共通理解を持たせるが、基本的にはすべて選手の判断に任せる。選手を「大人」扱いしているというところが違うと思うのですが…
それゆえ、マニュアル大好き民族と言われる日本人にとっては、「トルシエジャパン」の方が楽なのです。
何故かというと、やるべきことがハッキリしているからです。
「ジーコジャパン」は、自分の責任で判断してプレーを選択しなければいけません。
これは日本人にとって一番苦手だといわれている部分なのではないでしょうか?

現在、プレミアリーグのアーセナルで監督をしているベンゲルが、日本でグランパスの監督をしていた時にも、同じようなことを言っていました。
「日本の選手は、『これをやれ!』『こうしろ!』というと、その仕事は責任を持って徹底的に完遂しようとする。だが、それだけである。それ以上のことは一切手を出そうとしない。言われたことを、言われただけやる能力は世界一だと思うが、自ら何かをやってやろうという気持ちが感じられない」

もしも、日本が世界の舞台で活躍する気が本当にあるのならば、その弱点を克服しなければダメだと思います。
そういった意味で言えば、「ジーコ」という人選は正しかったかもしれません。
というよりも、問題は日本協会が「日本代表」をどの様なチームにしたいのかだと思います。
「トルシエ」のようなリアクションサッカーでいくのか?
「ジーコ」のように、選手のアイデアや判断を尊重し、こちらから攻撃を仕掛けるチームにするのか?
まったく異なるスタイルの監督をこのような形(連続)で起用するのは何故なのでしょうか?
少なくとも、代表の試合運びというものは国内の各年代のチームのサッカーに大きな影響を与えます。
「日本代表」の進むべき道は、協会がハッキリと示さなければいけないと思うのですが…

さて、つばさとは関係のない話しが続きましたが、今日の6年生。
つばさのスタイルはどちらかといえば「ジーコ」流。
細かい戦術もないし、特にこれといった決まり事もない…だからこそ、選手の判断力が非常に大切になります。

私は、サッカーは「気持ち」と「脳みそ」でやるスポーツだと思っています。
「気持ち」の入っていない選手は伸びないし、試合でも活躍できないと思っています。
そして、何よりも「脳みそ」を使わない選手ほど、見ていてつまらないものはありません。
また、「脳みそ」を使えるように、しっかりボールコントロールしなければいけないし、イメージ通りのプレーをする為には技術を上げなければいけません。
しかし、何よりも大切なのは「自分で」「考え(考えるほどの余裕はないので、『ひらめく』と言った方が良いのかも…)」「判断する」ということです。
そして、その「判断力」をみがくことで、自分に足りない技術や必要なことが分かってくると思います。

今日は2試合とも勝ちましたが、前回同様「力」でゴリ押しするというゲーム内容だったのが残念でした。
ボールを取りに来る相手の力を利用したり、相手の予想と反するようなプレーは、やろうと思えば出来るはずです。
「脳みそ」を使えるほどの技術を持っている選手は、今の6年生には多いのではないでしょうか?
そこをあえて、自ら「パワー」の勝負に持ち込み、結果「抜け出せた」という場面が多く見受けられました。
前回も言いましたが、もっと強い相手だったらどうなっていたでしょうか?
「抜け出せた」場面が「取られた」という事になって、カウンターを喰らうのでは?
身体の「強さ」「速さ」だけではなく、頭の中での勝負をもっとたくさんして、「脳みそ」をきたえて欲しいものです。

日本代表が、身体能力の高い外国勢に対して、圧倒的な支配をする為にも「脳みそ」が必要だと思います。
アフリカ人と空中戦を争っても、かけっこ勝負をしても勝てそうもありません…
でも、簡単に相手をだますことの出来る選手だったら…?
サッカーをやる時には、相手にどんどん「ウソ」をつける選手になりましょう!

めざせ、大うそつき!

2003年6月15日日曜日

中野区春季大会・2年生

2年生の区大会、第2戦目です。
2年生大会は8人制で行われますが、現在の2年生は17名…
そうです、仮に全員が出席した場合は、誰かが出れないという、4年生と同じ悩みを抱えているのです。
今回は、たまたま1人欠席したため、前半と後半でメンバーをすべて入れ替えての戦いとなりました。(この戦い方も問題アリですが…)
子ども達(応援の親も?)は物足りなかったかもしれません…
秋の大会は4年生同様に、2チームエントリーにした方が良さそうですね。

さて、今日は試合前のアップの時間を使い、ゴール前で「ゴールエリア」と「ペナルティエリア」の違いを伝授。
また、キーパーがボールをとった後、どの様に処理するかを簡単に説明しました。
本来、こんな事は自然に覚えていく事だと思うのですが、前回の試合での反省という意味も込めて…
というよりも、2年生の試合では、あまりルールに拘らないでサッカーを楽しませたい気がします。
「オフサイド」とか「ファールスロー」とか「バックパス」とか…そんな事(そんな事なんて言ったら怒られてしまうかもしれませんが)に気を取られずに、ボールだけを追い回して欲しいものです。

ゲームの方は、2-3で負けました。
今回の相手は、前回よりも手強かったです。
身体の大きな子が2~3人いて、またその子達がスピードにのったドリブルをしてきて、うちの選手達を置き去りにしていました。
相手チームのコーチは、さかんに「テクニック!」「ドリブル!」と指示を出していたので、でかくて早いだけの選手にはならないのではないかと思いますので、今後も小鳩には苦労しそうです。

さて、つばさの得点は2点とも良いプレーでした。
1点目は、柊が相手のボールをしつこく追いかけて、ハーフウエイライン上でボールを奪い、そのままドリブルでゴール前へ…
相手のディフェンスが後から取りに来た所で足がかかり、転倒…そしてPKを獲得。
だれが蹴るのかは、ベンチから指示を出さずに、まるで第三者のようにドキドキしながら見ていると、倒された柊が当たり前のようにそのままボールをおいて、キックの準備。
ファールをされた選手が蹴るものだと思っているのかどうかは分かりませんが、だれも「オレが蹴る!」とは言わなかったようでしたが…
2年生が蹴るとなると、ゴールが非常に遠くに感じられ、柊のキックがゴールまで届くかどうか心配でしたが、左隅にキレイに決めてくれました。(フーッ、良かった…)
2点目は、1-3とリードを許し、残り時間も3分ほどになった頃、ゴールエリアの左後ろ辺りで悠吾がボールを持ったのですが、目の前には敵選手の集団…
しかも、ボールが外に流れていたので、そのままシュートを打つとしても左足を使うことになるため、良いシュートは望めない状況でした。
そこで、かるいキックフェイントから中に切り返し、ゴール前を横断するようにゴール正面のスペースまでドリブルし、シュートコースが空いた瞬間に、右足を一振り!キレイなゴールが決まりました。
ここで、チーム(応援席?)が活気づき、もう1点を期待できる雰囲気ではあったのですが、残念ながら、このまま試合終了…

この2点は、そのまま2年生の目指すサッカーが形に表れたのではないかと思います。
ハーフタイムでも子ども達に「とにかくあきらめないで、最後までボールを追いかけろ!」と言いました。
柊のゴールはその中から生まれたものだし、相手のチャンスの芽をことごとく潰していた拓海の身体を張ったプレーも見事でした。
そして、相手の状況を見て、がむしゃらにシュートをしたり、タテへのドリブルをするのではなく、空いたスペースへドリブル(スペースをうまく使う)をする。
悠吾のゴールは、そんなプレーから生まれたものでした。

もちろん、課題も沢山ありますが、試合での良いイメージを大切に、次の練習や試合につなげられるように、子ども達と共に頑張っていきたいと思います。

2003年6月8日日曜日

中野区春季大会・3年生

予選リーグ最終戦、相手は前回(2年生時)大会で優勝している谷戸キッカーズのAチーム。
2年生の時に見た感じでは、「強い」というよりは「うまい」という印象のチームでした。
つばさの3年生は、予選リーグを突破する為に、この試合で勝ちを収めて勝ち点3をとらなければなりません。

前半は、0-0で終了。
どちらかというと押し気味に試合を進めていました。
ただ、相手キーパーのキックが、3年生らしからぬ飛距離を出し、つばさの選手達の頭上を軽々と越えていったことが、2~3度ありました。
そのキックには気を付けるように、ハーフタイムで子ども達に伝え、また前回のKFC戦同様に、とにかくボールを追い回すことと、ボールを取った後のドリブルのスピードとコースにもっと意識を払うように指示。

そして、迎えた後半は、0-4…
結果は完敗です。
総合力でも相手の方が上でしょう、今すぐ再戦しても勝つのは難しいと思います。
しかし、試合後のミーティングで子ども達にはこう伝えました。
「今日は、0-4で負けた。でも、一人ひとりの力では負けていない試合だったと思う。ドリブルで相手をかわしていたのは、つばさの選手の方が多かった。ただ、相手チームの選手は、しっかりとキックをする技術を持っていた。今の段階では、谷戸キッカーズの方が力は上だが、必ず逆転させることは出来るし、みんなにはその力があるということは、今日の試合を見ていてよく分かった。次の試合で逆転させるか、5年生になってからか、6年生になるまで時間がかかるかは、みんなの頑張り次第…頭を使って、テーマを意識して練習に真剣に取り組もう!」

そう、試合中にボールを扱う技術は、つばさの子達の方が上だったと思います。(ひいき目に見てしまっているのだろうか?)
しかし、相手ゴール前にボールを運ぶ手段が違いました。
つばさはチョコチョコとドリブル(たまにショートパスも入った)で持ち上がる…
対して、谷戸キッカーズ(谷戸キッカーズに限らず、小学生チームの多く)は、クリアボールやロングパスで前線にボールを送り込む…
ロングボールは、それほど精度の高くないボールであれば、そのボールは簡単に相手に奪われるのですが、小学生の場合はロングボールを処理する側の選手も技術が未熟な為、そこでボールを奪い取る(つまり、前線でボールをとり、攻撃を開始できる)ことが出来るのです。

とても乱暴な言い方をすると、下手にドリブルをしたり、丁寧にパスをつなごうとしないで、前線に向けて長いボールを放り込んでおけば、チャンスを多く作れるのです。
チャンスを多く作れるということは、試合にも勝てる機会が増えてくる。
では、何故つばさではそうしないのか…
ボールを放り込むというプレーには、サッカーにとって最も重要な「判断力」が養われないからです。
また、ボールを持った時に状況を見て、考えて、自分で判断して、プレーするという事は、サッカーの一番面白い所でもあり、その機会を奪ってしまうことは、サッカーというスポーツを非常に退屈な物にしてしまうと思っています。

しかし、勝負に勝つということも非常に大切な事であります。
試合に勝つという経験を積み重ねる事で、自信を持つ事が出来たり、サッカーに対するモチベーションがあがったりします。
しかし、どんな方法でも勝てばいいというものでもありません。

内容のあるサッカーで、選手達がプレーしていて楽しいサッカーをして、将来的にも良い経験になるようなゲーム経験をさせたい。
なおかつ、モチベーションを保つ為にも、負けこむ事は避けなければいけない…
もちろん、敗戦の中からテーマを提示して、モチベーションを保つ様にはしますが…
つばさのサッカーが勝負弱い原因でもありますが、その辺りのバランスを保ちつつ…

ふぅ…がんばろうな!みんな!

中野区春季大会・5年生

3年生の試合が終わり、☆コーチが副審を終えるのを待って、一緒に多田小へ移動。
1試合目は、3年生と同時刻のキックオフだったので、見る事は出来ませんでしたが、3対0で勝ったとの事。

2試合目の相手は江古田サンダーズでした。
15:00キックオフで、非常に暑い日という事もありましたが、選手達は暑さをまったっく感じさせることなく、グランドを動き回っていました。

結果は5-1で勝ち。
内容も良かったと思います。
個々の選手の技術がしっかりしてきたという印象でした。
それほど、プレッシャーが早いわけでもなかったので、比較的に楽にプレーできた面はあったと思いますが、それでも丁寧にプレーしようという意識は表れていたと思います。
ただ、当然の事ながら、全員というわけではありませんし、まだまだ細かなミスが目立つ事もあり、よりしっかりとしたボールコントロールを身に付ける事は、全員が意識して練習に取り組まなければいけないと思います。

さて、今日のゲームでは、比較的良い姿勢でボールを持てる機会が多かったのですが、そんな時こそ「判断力」が問われます。
自分がボールを保持している位置(自ゴール前か、フィールド中央付近か、相手ゴール前か…)や、敵の位置や人数、味方選手の位置やその選手をマークしている選手との位置関係など…色々な情報から最も良いと思われるプレーを自分で判断する。
その判断が早く、正確な選手が良い選手であると自分は考えています。
多少、足が遅くても、当たりが弱くても、キックが飛ばなくても、「判断力」で十分に補う事が出来ると思っています。
スーパースターと呼ばれる選手達は、素晴らしい「判断力」をミスなく実際にプレーとして表す事の出来る正確な「技術力」と、「運動能力」を備えた選手なのではないでしょうか?
日本に来た当時のジーコは、「運動能力」に関しては、はまったく衰えていましたが、「技術力」と「判断力」は抜群でした。

今日の5年生の試合では、先程も書きましたが「技術力」はそこそこ(もっと出来るはず!)のレベルに達していました。
どこに、どのタイミングで、どんなパスを出すのか…
そこに、もっとこだわりを持って欲しいと思います。
今日のゲームで、1つ素晴らしいプレーがありました。
中盤の底でボールを持った純一が、すぐ近くの味方ではなく、2~3人飛ばして前線に飛び出そうとしている右サイドの智尋に、最高のボールを出したプレーです。
ベンチで見ていた自分も、そこに出すとは思いませんでした。
当然、近くの選手につなぐものだと…
正直言って、「よく、あんな所見ていたなぁ…」と思いました。

こんな風に、ベンチにいるコーチをも唸らせるようなプレーを沢山みたいものです。
強い当たりで相手をはじき飛ばしても、強烈なシュートでゴールネットを揺らしても、コーチ達は驚きません。
ぜひ、「意外性」でコーチを驚かして下さい。
そんなプレーが、沢山見れる事を期待しています…