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2003年2月23日日曜日

CTN杯・決勝トーナメント

6年生にとって最後の大会となるCTN杯、予選リーグを2戦2勝の1位通過で決勝トーナメントに駒を進めました。
現時点でベスト8、優勝するまでは3試合必要です。
寒い時期でもあり、小学生という事を考えても、1日に3試合するのは思っている以上にハードです。
体力が有り余っているとは言い難い(というか、コンディションが万全ではない)つばさの6年生にとっては、厳しい戦いになりそうです。

さて、今年の6年生について…
ハッキリ言って、公式戦ではほとんど勝った記憶がありません…
5年生までは、ほぼ全ての大会で初戦敗退だったのではないでしょうか?
6年生になっても、初戦に勝っても次の試合で敗れてしまい、1つの大会で連勝した事がないと記憶しています。
そのため、試合運びに関しては自信のなさそうな雰囲気が漂い、1点失うたびに足取りは重く、重苦しい空気に包まれてしまうのでした。
しかし、夏合宿以降の練習試合で徐々に勝ちを重ねていく事で、自信らしきものが出てきました。
以前は、例え2~3点リードしていても、1点奪われるだけで浮き足立ってしまい、ずるずると逆転を許してしまっていたのですが、その面影も徐々になくなってきました。
そして、秋の会長杯…1回戦を10ー0と快勝し、2回戦へ…
江古田にリードしながらも、最後の最後で追いつかれPK戦へ…惜しくも破れてしまいました。
しかし、今までは負けても感情を表に出さずに平然としていた子ども達が、みんな悔しそうな顔をして戻ってきました。
試合の中で手応えを感じていたのと、自信を持って勝負に臨む事が出来ていたという事でしょう。
結局この大会は、江古田が優勝…それも、子ども達に自信をつけさせるひとつの要因になったと思います。
そんな6年生だからこそ、今大会の持つ意味は非常に大きかったと思います。

試合の方は、「試合結果」にもある通り準優勝をする事が出来ました。
1回戦:対ジェッツ 3-2○
準決勝:対谷戸キッカーズ 4-2○
決勝戦:対KFC 0-7●

スコアを見ると、決勝戦はボロ負けで良い所が全くなかったように思われるかも知れませんが、この試合こそが今大会、いや、この6年生にとっては今までのサッカー人生の中でのベストゲームだったと思います。
もちろん、7失点ですからベストゲームとは言い難いのですが、自分は「攻撃」で良い所を見せるのが小学生サッカーだと思っていますし、「守備」に対してはほとんど時間を割いて練習していません。
1点取られたら2点以上取れ!
3点取られても4点以上取ればいい!
ちょっと(?)偏った考えかも知れませんが、本気でそう思っています。
ボールを持った時に、何を考え、どうプレーするかがサッカーでの一番の楽しみであり、そこに光るものを持っていないと、いくらディフェンスが強くても良い選手にはなれないと思います。

ということで、何が「ベスト」だったかというと、その「攻撃」というか、「ボールを持った時のプレー」が今までで一番良かったと自信を持って言い切ります。
子ども達は、こちら(コーチ)の要求する事をほぼ達成したと思います。
ただ、残念なのは最後の最後で相手を「くずす」イメージを持っていなかった…そこまで、練習課題が到達していなかったという事でしょうか…
相手を「くずす」方法は何通りもあります。
つばさでは、より正確に、そしてより良いタイミングで相手のイヤがるところを突くために、トップの少し下でフリーで前向きの状態でボールを持つ事を第一段階の目標としています。
このポジションで、良い状態でボールを持つ事が出来れば、色々な「くずし」のアイディアが浮かぶはずです。
スルーボール、トップとのワン・ツー突破、パスフェイクからのドリブル突破、ミドルシュート…
ここで、良い状態でボールを持てるように、チームでゲームを組み立てるのです。
そのためには、GKもDFも全員が同じイメージを持って、組み立てに参加する必要があります。
「守る人」ではなく、チームが良い形を作るために後方でゲームを組み立てるのです。
最後にゴールを決めるのは、たまたまシュートチャンスにボールをもらった選手であって、そこまでの組み立ては(きれい事ではなく)チーム全員の仕事なのです。

その組み立てに関しては、今日の決勝戦は本当に見事でした。
正確にボールをつなぐために、個々の選手が自分の身体を使って、ボールをしっかりキープし、フリーな選手へボールを動かす。
いままで、何度も繰り返し言ってきた事が、この決勝トーナメントの1試合、1試合を闘っていく中で徐々に形になってきました。

この先の課題へ進み、さらに別のサッカーを体験させてあげたい所なのですが、残念ながら6年とは残り1ヶ月のみの付き合いとなってしまいました。
毎年そうなのですが、試合をする度に出てくる課題を次に活かせない…修正することがなく、尻切れトンボで終わってしまう…
6年生との別れには、本当に複雑な思いがあります。
しかし、サッカーを愛し上達するために努力するのは選手自身、今回の準優勝という成績も、子ども達が頑張った結果でしょう。
「つばさは、最後に強くなる」のはジンクスでも何でもなく、子ども達の努力の結果だと思っています。
今後の子ども達の奮闘に期待して、送り出す事にしましょう…

最後にひとこと…
努力は必ず報われます。
すぐには形として表れなくても、愚直に努力を続けましょう。
最後に笑うのは、その愚直な努力を続けた人間です。
勝てないチームを準優勝まで持っていた、なによりも素晴らしい内容のサッカーが出来るようになったのは、みんなの力です。
サッカーをやる子も、別の事をやる子も、どうか今回の事を単なる思い出として終わらせるのではなく、今後のステップのための良い経験、糧として下さい。

がんばれ、がんばれ、がんばれ…決してあきらめずにがんばれ、つばさの卒業生!

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